1995年の日本の歴史を振り返ってみると、当時、安室奈美恵が10代の女性から絶大な支持を受け、彼女のファッションを真似るアムラーが出現した年になります。
短いスカートにルーズソックスのコギャルがブームになった年でもあります。
そして、このような時代にニュースになった美容方法が、中国の痩せる石鹸です。
正確には「中国海藻石鹸」と言い、中に海藻を含み、この石鹸を使って痩せたい部分をマッサージすると脂肪を溶かすとされ、当時、大ブームとなりました。
1個1万円という価格で販売されていましたが、たちまち話題となり1日に500個以上の石鹸が飛ぶように売れたそうです。
このブームの真相は、元々中国のタブロイ紙に掲載されていた「痩せる石鹸を使ったら痩せすぎて訴えた」という広告を元に、日本の輸入業者が高価な価格をつけて「高いから効果があるに違いない」といった心理を引き出し見事に成功した例だったのだとか。