1970年~1979年というのは歯の歴史の中でも大きな年です。

この時代は日本では患者さんが多く受診していて、虫歯ができたら削って銀歯を入れるというのが一般的な時代でした。

悪い部分を削れば痛みはなくなりますし、患者さんは治療したことで完全に治ったと思っていました。

ただ、磨き方が悪ければすぐに状態は悪化してしまい、再発や他の部位に虫歯ができるということを繰り返さなければいけません。

そこで大きなニュースになったのが、治療ではなく予防を行うということです。

悪くなったら治療をするのではなく、悪くならないように予防するということでお口の健康を守るという考え方です。

今では常識になってきましたが、当時では画期的な考えです。